看護師資格が使える珍しい求人、看護師のスキルが生かせる珍しい職場を紹介

看護師資格が使える珍しい求人

看護師資格が使える珍しい求人、仕事

看護師というと、病院で患者さんの看護をするイメージが強いかもしれません。

しかし、看護師のスキルは病院だけでなく、さまざまな場所で役立ちます。

実は、看護師の資格を持っていると、一般的ではないけれども魅力的な仕事に就くことができるのです。

ここでは、看護師の資格を活かせる珍しい仕事やレアな仕事をいくつか紹介します。

病院以外でのキャリアを探したい、もっと自分の可能性を広げたい、と思っている看護師さんには、ぜひ参考にしていただきたいです。

イベントナース

イベントナースとは、音楽イベントや花火大会などの大規模なイベント会場において、救護室で待機し、参加者や来場者、スタッフのケガや急病に対応する看護師のことです。

イベントナースは、ライブやコンサートなどの音楽イベントだけでなく、水泳大会やサッカー、マラソン、野球、ダンスなどのスポーツイベントでも活躍します。

イベントナースの仕事は、週末や祝日などに集中することが多く、1日から数日で終わるものがほとんどです。

そのため、看護師単発バイトとしても人気が高いです。

シップナース

シップナースとは、クルーズ船や貨物船などの船に乗って仕事をする看護師のことです。

シップナースは、船内で体調を崩した乗客や船員の応急処置や健康管理を行います。

シップナースとして働くには、長期間にわたる海外旅行に耐えられることが必要です。

また、海外のクルーズ船では、多くの乗客を相手にするために、医療英語や日常会話ができる英語力が求められることもあります。

シップナースは、船での生活を楽しみながら、世界各地を巡ることができる魅力的な仕事です。

ツアーナース（トラベルナース）

看護師資格を活かした旅行添乗の仕事もあります。

看護師の職種の中には、「トラベルナース」や「ツアーナース」と称される特殊な仕事も存在します。

これは、小中学生の修学旅行、スポーツチームの合宿、企業の社員旅行、または介護が必要な人々の旅行や結婚式、さらには墓参りなど、特定のイベントや旅行に同行し、参加者の健康管理と必要に応じた医療対応を担当する看護師のことを指します。

このツアーナースの主な職務は、旅行参加者の体調管理、急な病状変化や怪我への対応などです。

また、緊急時には参加者を近くの医療機関への搬送の付き添いを行います。

そのため、事前に旅行先や合宿地の近くの医療機関を調査し、確認することが重要となります。

特に、学校の修学旅行に同行する場合には、目的地によっては旅行の楽しみを共有できる可能性もあり、これが看護師のアルバイトとして人気の理由の一つです。

ただし、トラベルナースの仕事は日程が様々で、1泊2日から4泊5日といった長期の旅行の付き添いも含まれるため、ある程度の勤務日数を確保できることが必須条件となります。

トラベルナースの仕事は、参加者に怪我や病気がなければ楽しいとされています。

しかし、インフルエンザなどの感染症が発生した場合、一晩も眠ることなく対応することもあります。

このように、仕事の内容はケースバイケースで大きく変わることも仕事の特徴です。

それでも、観光地を巡る機会があるという利点から、旅行好きな看護師や子供好きな看護師からは非常に人気のある仕事となっています。

ディズニーランドで働く看護師（ナースキャスト）

テーマパークで働く看護師：ディズニーランドのナースキャストです。

ディズニーランドやディズニーシーが大好きな看護師さんにとって、テーマパーク内で働く「ナースキャスト」は魅力的な職場と言えます。

ナースキャストとは、東京ディズニーリゾート内の救護室に常勤する看護師のことで、訪れるゲストや働くキャストの健康管理と緊急時の応急手当てを担当します。

なお、救護室には医師が常駐していませんので、ナースキャストはその範囲内で最大限の処置を行う役割が求められます。必要に応じて病院への搬送判断、場合によっては付き添いも行います。

ナースキャストとして働くための基本的な募集条件は、

・土日を含む週5日の勤務
・正看護師免許と病棟での実務経験

となります。

ただし、ナースキャストの雇用形態は正社員ではなく、非正規雇用（パートやアルバイト）となるので、これを了解の上で勤務することが必要です。

時給は令和5年7月3日現在で1630円から2238円となっており（時間帯により異なる）、応募はディズニー公式サイトから行います。ただし、募集が一時休止されていることもあります。

テーマパークで働く看護師

また、ディズニーリゾート以外にも、遊園地やその他のテーマパークでは救護室で働く看護師を募集することがあります。

これらの施設では、ゲストが急に体調を崩したり、怪我をしたりする事態に対応するため、意外と多くのテーマパークが救護室を設置しています。

特に夏場は、熱中症や熱射病の対応が必要になることも多く、看護師の専門的な知識と技術が求められます。

これらの職場でも、正社員ではなくパートやアルバイト形態の募集が多い傾向にあります。

コールセンターで働く看護師

コールセンターで働く看護師は、保険会社や製薬会社などのお客様サポートを担当します。

お客様からの電話で、体調不良や病気の症状について相談を受けたり、病院の受診が必要かどうかアドバイスをしたりします。

場合によっては、医師に相談をつなぐなどの対応も行います。

コールセンターで働く看護師には、電話でのコミュニケーション能力だけでなく、臨床経験や判断力も求められます。

多くの求人では、臨床経験3年以上、など経験が必須となっています。

また、相談内容は様々なケースがありますので、常に勉強を続ける姿勢も大切です。

勤務時間は企業によって異なりますが、夜勤もあることがあります。

Wワークで夜勤のコールセンターで働く看護師もいます。

企業の健康管理室（産業看護師）

企業の健康管理室に勤める看護師は、産業看護師と呼ばれます。

産業看護師の仕事は、企業の従業員の健康管理や指導を行うことです。

具体的には、ケガや急病の応急処置、メンタルヘルスのサポート、健康診断や健康教育などがあります。

産業看護師として働く利点は、企業の営業日に合わせてシフトが決まるため、基本的には土日祝日が休みで、長期休暇も取りやすいことです。

健康管理室を設置している企業は規模が大きいことが多く、福利厚生も充実していることが多いです。

さらに、大手企業では高収入も期待できます。

しかし、産業看護師の求人は少なく、競争率も高いため、転職するのは難しいと言われています。

保育園看護師

日勤で働きたい、さらには子供が好き、といった看護師さんにおすすめなのが保育園看護師です。

保育園看護師とは、保育園で子供たちの健康管理や感染症対策などを行う看護師のことです。

保育園看護師の主な仕事内容は以下の通りです。

・子供たちの健康状態や体調のチェック
・感染症の予防や衛生管理の指導
・保育士や保護者への保健教育や相談対応
・保健だよりや健康診断などの資料作成
・保育活動への参加やサポート

保育園看護師は、看護師としてのスキルだけでなく、子供が好きでコミュニケーション能力が高いことが求められます。

子供たちと一緒に遊んだり、成長を見守ったりすることができるので、やりがいや楽しさも感じられる仕事です。

また、医療的ケア児と呼ばれる特別な支援が必要な子供を受け入れている保育園もあります。

この場合は、医療機器の操作や処置など、高度な医療技術が必要になります。

児童福祉施設

児童福祉施設で働く看護師です。

児童福祉施設とは、児童福祉法に基づいて設置された、18歳未満の児童が利用する施設の総称です。

児童福祉施設には以下の14種類があります。

児童福祉施設で働く看護師は、子供たちの健康管理や医療処置、保健教育などを行います。

夜勤がある施設もあります。

児童福祉施設で働く看護師は、子供たちに寄り添い、温かい関係性を築くことができます。

また、子供たちの成長や変化に立ち会うことができます。

しかし、同時に、子供たちの悩みや苦しみにも直面することになります。そのため、精神的な負担も大きい仕事です。

看護学校の教員

看護学校の教員になる、という道もあります。

看護学校の教員とは、看護師や保健師などの養成教育を行う学校で教える教員のことです。看護学校の教員になるには、以下の条件を満たす必要があります。

看護学校の教員は、夜勤がなく休日もしっかり取れる働き方ができます。

また、未来の看護師や保健師を育てるという責任感や達成感があります。

しかし、授業の準備や評価などに時間がかかります。

また、学生や保護者とのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。そのため、教育に対する情熱やスキルが必要です。

治験コーディネーター（CRC）

治験コーディネーター（CRC）とは、新薬の開発に必要な「臨床試験（＝治験）」を行う際に、製薬会社と医療機関の間で調整やサポートをする専門職です。

臨床試験とは、新薬の有効性や安全性を人間の体で確かめる最終段階の試験です。

治験コーディネーターは、多くの人と連携しながら治験を進める仕事です。

製薬会社から派遣される臨床開発モニター（CRA）や、治験を実施する医療機関の医師（治験責任医師、治験分担医師）、各部署（治験事務局、医事課、薬剤部、検査部、看護部）と協力して、治験の計画や準備、実施、終了までの一連の流れを管理します。

また、被験者となる患者さんに対しても、治験の説明や同意取得、健康状態のチェックやアドバイスなどを行います。

そのため、コミュニケーション能力や調整力が求められる仕事です。

看護師はCRCになることで、以下のようなメリットがあります。

CRCは看護師の経験や知識を活かせる仕事ですし、製薬会社も看護師のスキルを高く評価しています。

新しい働き方に挑戦したい看護師さんは、CRCへの転職もぜひ検討してみてください。

臨床開発モニター（CRA）

臨床開発モニター（CRA）とは、製薬会社が委託する臨床試験実施機関（CRO）に所属し、臨床試験（＝治験）が適切に行われているかを監視する専門職です。

CROとは、製薬会社から治験の実施を受託し、その一部または全部を代行する企業です。

CRAは、製薬会社から依頼された治験プロトコルに沿って、以下のような業務を行います。

CRAも日勤で土日祝が休みのことが多く、夜勤のない働き方になります。

CRAは被験者と直接関わることはありませんが、医療関係者とのコミュニケーション能力は重要です。

看護師はCRAになることで、以下のようなメリットがあります。

CRAは医療の知識や経験を活かせる仕事ですし、看護師は医療関係者とのコミュニケーションに長けていると考えられます。

医療の発展に関わりたい看護師さんは、CRAへの転職もおすすめです。

自衛隊看護師

自衛隊看護師とは、自衛隊の医療部隊に所属し、看護の専門知識と技術を活かして自衛隊員や被災者の健康を守る職業です。

身分は特別職国家公務員であり、自衛隊の任務に従って国内外で活動します。

自衛隊看護師の仕事内容は、自衛隊基地や病院での看護業務のほか、災害派遣や海外派遣などの場合には救護活動や医療支援を行います。

国連平和維持活動（PKO）にも参加することがあります。

自衛隊看護師は、看護師としてのスキルだけでなく、自衛隊員としての訓練も受けます。

射撃訓練や戦闘訓練などはもちろん、体力や精神力も必要です。

また、自衛隊看護師は転勤が多いことも特徴です。

基地や部隊によって異なりますが、平均して3年から5年に1回程度のペースで転勤することが多いです。

自衛隊看護師になる方法は3つあります。

医療系ライター・メディカルライター

医療系ライター・メディカルライターとは、医療や看護に関する記事を執筆するライターです。

医療系ライター・メディカルライターは、看護師資格や経験を活かして、専門的な内容を分かりやすく伝えることができます。

クライアントは、看護師転職サイトやオウンドメディア、記事作成会社などがあります。
クライアントからの依頼に応じて、記事のテーマや文量、料金などを決めて執筆します。

医療系ライター・メディカルライターは在宅で働くことができるため、時間や場所に制約されません。

副業として始めることもできますし、本業としてフリーランスになることもできます。

医療系ライター・メディカルライターになるためには、クラウドソーシングサービスを利用して実績を積むことがおすすめです。

クラウドソーシングサービスでは、様々なジャンルの記事作成案件がありますが、医療系の案件は比較的高単価であり、競争率も低いです。

看護師の資格を活かせる珍しい仕事のメリットとは

看護師の資格を持っていると、病院や高齢者施設などの医療機関で働く以外にも、様々な職業に就くことができます。

ここでは、看護師の資格を活かせる珍しい職業について、そのメリットをご紹介します。

職場によっては、以下で紹介するメリット以外にも、仕事のやりがいや自分に合った働き方が見つかる可能性があります。看護師として転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

命の危険が少ない仕事が多い

病院や高齢者施設で働く看護師は、患者さんや利用者さんの命を預かる重要な役割を担っています。

そのため、常にプレッシャーやストレスを感じることも多く、看護師を辞めたいと思う方も少なくありません。

しかし、病院以外の職場で働く看護師は、命に直接関わる仕事が少ない場合がほとんどです。

例えば、イベントナースや保育園看護師などは、急な病気やケガの対応はありますが、重篤な状態になることは稀です。

また、急変する可能性も低いです。

命の危険が少ない仕事に就くことで、心身ともに安定した働き方ができると感じる看護師さんは多いでしょう。

夜勤がない仕事が多い

病院以外の職場では、日中だけの勤務が一般的です。

コールセンターや児童福祉施設など夜勤がある職場もありますが、ほとんどの職場では夜勤はありません。

夜勤がないということは、生活リズムが整いやすく、プライベートや家庭との両立もしやすくなります。

夜勤が辛くて看護師をやめたいと思っている方にとっては、夜勤のない職場は魅力的です。

看護技術以外のスキルが身につく

病院以外の職場で働くと、看護技術はあまり必要とされないかもしれません。

しかし、その代わりにコミュニケーション能力や営業能力、パソコン能力など、他のスキルが身につく可能性が高まります。

転職する職種によって異なりますが、その分野における専門知識や経験も積むことができます。これらのスキルは将来的にも役立つでしょう。

看護師資格を活かせる珍職での勤務のデメリット

看護師資格を活かせる珍しい仕事で働く場合のデメリットをみていきましょう。

看護スキルの維持や向上が困難

病院でない場所で働くと、看護スキルの維持や向上が困難になります。

最新の医療知識や技術を学ぶ機会が少なくなるため、将来的に病院に復帰する場合は、ブランクを埋めるのに苦労するかもしれません。

そのため、病院に戻りたいと考えている方は、長期間の離職を避けて、定期的に病院看護師としての経験を積むことが望ましいでしょう。

残業が多い職場もある

看護師として残業が辛くて転職したいと思っている方は、転職先の残業時間を確認することが大切です。

看護師資格を活かせる珍職でも、職場によっては残業が多い場合があります。

特に繁忙期には忙しくなることもありますので、定時退社を希望する方は、労働条件をよく確かめる必要があります。

自分で判断しなければならない場面が多い

病院やクリニックでは、他の看護師や医師と協力して仕事をすることが多いです。

しかし、看護師資格を活かせる珍職では、看護師が1人で働くことも多くあります。

そのため自分で判断しなければならない場面が多くなりますし、それに伴う責任も重くなります。

経験が不足している場合は、ストレスに感じることもあるでしょう。

年収が下がる可能性がある

病院の看護師は、夜勤手当などの各種手当が支給されることで年収が高くなります。

しかし、看護師資格を活かせる珍職では、夜勤が無い場合や手当が少ない場合もあります。

その結果、転職して年収が下がってしまう可能性もあります。

年収を落としたくない方は、転職前にしっかりと年収の見込みを調べることが必要です。

看護師資格が使える珍しい仕事、転職先の見つけ方

看護師として働く場所は、病院だけではありません。

看護師資格を活かせる珍しい転職先としては、

・企業の保健室や健康管理センター
・制約が医療機器メーカーの営業や開発
・医療系メディアや出版社のライターや編集者

などがあります。

これらの職場では、看護師の知識や経験が求められるとともに、新しいスキルやチャレンジもできます。

また、勤務時間や待遇面も病院よりも良い場合が多いです。

では、これらの珍しい転職先をどうやって探すのでしょうか？

一般的な方法としては、

・企業の採用ページで求人情報をチェックする
・看護師専門の転職エージェントや派遣会社に相談する

という方法があります。

企業の採用ページでは、直接応募できる求人が見つかることがありますが、数は限られています。

また、応募条件や選考プロセスも厳しい場合が多いです。

そこでおすすめなのが、看護師専門の転職エージェントや派遣会社を利用する方法です。

これらのサービスでは、

・看護師に特化したキャリアアドバイザーが相談に乗ってくれる
・一般に公開されていない非公開求人にアクセスできる
・応募書類の作成や面接対策などのサポートを受けられる

といったメリットがあります。

特に非公開求人は、レアな看護師求人が多く含まれています。

例えば、

などの転職エージェントは、看護師に特化したサービスで、求人数も豊富です。

病院以外の求人だけでなく、病院内でも今よりも好条件や希望の働き方ができる職場も紹介してもらえます。

また、

などの派遣会社も、看護師に特化したサービスで、派遣先の種類も多彩です。

派遣という働き方は、自分の都合に合わせて勤務地や期間を選べるという利点があります。

まとめ：看護師資格を活かせる転職先はたくさんある

以上のように、看護師資格を活かせる転職先は、病院以外にもたくさんあります。

それぞれの職場では、看護師としての役割や責任は異なりますが、やりがいや成長も感じられます。

自分に合った働き方やキャリアを見つけるためには、まずは自分の希望や条件を明確にすることが大切です。

そして、看護師専門の転職エージェントや派遣会社に相談してみることをおすすめします。

看護師資格は、病院だけでなく、様々な場所で活かせる資格です。

ぜひ自分らしく輝ける転職先を探してみてください。